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和歌山で「パッケージ・印刷物といえば大和パッケージ」と言われる存在へ

【社長タイムズ】和歌山で「パッケージ・印刷物といえば大和パッケージ」と言われる存在へ

目次

株式会社大和パッケージ 代表取締役・森本聖矢氏

現場経験を経て、創業家の三代目として代表へ

和歌山県を拠点に、パッケージ印刷やシール印刷を手がける株式会社大和パッケージ。お土産物の箱、お酒のシール、日用品を入れる袋など、暮らしの中で目にするさまざまなパッケージを扱っている。

同社を率いるのは、創業者の孫にあたる森本聖矢氏。大学卒業後は大阪の電気工事会社に勤務し、その後、家業である大和パッケージに入社した。入社後は配達や営業を経験し、現場責任者などのステップを経て、3年前に代表へ就任した。

「いきなり社長になったわけではありません。配達や営業を普通の社員として経験してきました。ただ、創業者の孫ということもあり、周囲からはそういう目で見られていたと思います」

創業のきっかけは、森本氏の祖父が段ボール会社に勤めていたことだったという。もともとは商社としてさまざまな資材を扱い、やがて機械を導入し、メーカーとしての機能も持つようになった。

森本氏自身は、家業がどのような仕事をしているのかを、入社するまで詳しく知らなかったと話す。

「大学を卒業して、転職してこの会社に入るまで、家業がこういう事業をしていることを知りませんでした。親や祖父母とも、仕事について深く話したことがなかったんです」

その分、入社後は現場で学びながら会社を理解していった。代表就任後に最も難しかったのは、年上の社員が多い組織をどうまとめていくかだった。

「どこでもそうだと思いますが、年長者や年上の方が多い中で、どう会社を動かしていくかが一番難しかったです」

袋・箱・シールまで、ワンストップで対応できる強み

大和パッケージが扱うのは、お土産物のパッケージ箱、お酒のシール、日用品のスポンジを入れる袋など、多岐にわたる。和歌山という地域特性もあり、複数の資材をまとめて相談できる存在として選ばれている。

「和歌山では、袋、箱、シールまでワンストップで対応できる会社が多いわけではありません。そこを強みに営業しています」

単に決まったものを安く提供するだけではなく、顧客の新商品や新しいアイテムづくりの段階から提案できることも、同社が大切にしている姿勢だ。

「お客さんに対して、どこまでいい提案ができるかを大事にしています。既存商品の価格だけで取りにいくのではなく、新商品や新しいアイテムをつくるときに、僕らが提案できるように心がけています」

一営業として学んだ、外部まで含めて責任を持つ難しさ

森本氏にとって、営業時代に強く印象に残っている出来事がある。大手企業の商品パッケージを長野県へ納品する案件で、運送会社の対応をきっかけに納品先から受け取りを拒まれそうになった。

物量は3トン車3台分。引き返すわけにはいかない状況の中、森本氏は関係者とともに夜中に和歌山を出発し、長野県まで向かった。現地で直接謝罪し、なんとか納品を進めたという。

「運送会社は僕らが手配しています。自分の会社以外のことをコントロールする難しさを、一番感じた出来事でした」

製造や印刷だけでなく、納品まで含めて顧客に届け切ること。その経験は、現在の経営にもつながっている。

「嫌なことをしない」「嘘をつかない」を大切に

森本氏が大切にしている価値観は、極めてシンプルだ。

「人にされて嫌なことはしない。嘘はつかない。そこをモットーにしています」

顧客に対しても、社内に対しても、誠実であることを重視する。これから一緒に働きたい人について尋ねると、森本氏は「単純で、正直で、明るい人」と答えた。

複雑な言葉で飾るのではなく、まっすぐに仕事へ向き合える人。そんな仲間とともに、会社を次の段階へ進めていきたいと考えている。

和歌山で一番いい給与水準を目指す

今後の展望について、森本氏はまず社内に向けた目標を語った。

「従業員さんのお給料を、和歌山で一番いい水準に持っていきたいです」

地域に根ざした企業として、社員が安心して働ける会社をつくること。そのうえで、大和パッケージの認知をさらに広げていく。

「和歌山で、パッケージや印刷物といえば大和パッケージだよね、と言われるような認知を取りにいきたいと思っています」

創業から積み重ねてきた信頼を土台に、袋、箱、シールまでワンストップで対応する提案力を磨き続ける。和歌山のものづくりを支える存在として、大和パッケージは次の成長へ向かっている。

編集後記

森本社長の言葉からは、派手な言葉で会社を語るよりも、現場で積み重ねてきた実感を大切にする姿勢が伝わってきた。配達や営業を経験し、納品トラブルにも正面から向き合ってきたからこそ、「嘘をつかない」「人にされて嫌なことはしない」という価値観に重みがある。

袋、箱、シールまでワンストップで対応できる大和パッケージの強みは、単なる印刷・製造機能にとどまらない。顧客の新商品づくりに寄り添い、地域のものづくりを支える存在として、今後さらに認知を広げていくことが期待される。

森本聖矢/昭和63年生まれ、和歌山県出身。大学卒業後、大阪の電気工事会社に入社。3年ほど勤務した後、家業である株式会社大和パッケージに入社。配達・営業を経験し、現場責任者などを経て、3年前に代表取締役に就任。

会社概要

社名 株式会社大和パッケージ
本社所在地 〒640-0332 和歌山県和歌山市冬野1359-3
設立 1964年7月
資本金 5000万円
業種分類 印刷業・パッケージ関連事業
代表者名 代表取締役会長 明楽 吉雄、代表取締役社長 森本 聖矢
従業員数 30名
WEBサイト https://www.ppdaiwa.co.jp
事業概要 パッケージ印刷、シール印刷、袋・箱・シールなどの企画・製造・販売
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