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広告運用で顧客とともに伸びる——「同じ広告費でも価値は違う」と語る経営者のLTV戦略

デジタル広告の世界で、株式会社デジタルトレンズは広告運用を主力に事業を伸ばしてきた。リスティング広告ではGoogleのプレミアパートナーに認定され、生成AI時代の新たな検索対策にもいち早く取り組む。一方で代表の姫野慎太郎氏が見据えるのは、目先の受注額ではなく顧客一社ごとの生涯価値だ。同じ広告費でも、その先にある関係の深さで価値は変わる——。自社の強みも課題も同じ温度で語る、数字に誠実な経営者の視点を追った。

目次

広告運用を軸に、変化する検索環境と向き合う

デジタルトレンズの事業の中心にあるのは広告運用だ。売上の柱でもあるこの領域で、同社はリスティング広告のGoogleプレミアパートナーに認定されている。アパレルをはじめ幅広い業界の運用を手がけ、実績を積み重ねてきた。

姫野氏は自社の立ち位置を冷静に見つめる。「うち独自のものでやっているかというと、そういう感じではない」。差別化が難しいと言われるジャンルであることを率直に認めたうえで、運用の実績と対応の幅で応えてきた。

さらに近年は、生成AIによる検索の広がりを見据えた対策にも力を入れる。ChatGPTなどのAI検索を意識した領域で書籍を執筆するなど、変化の早い環境に自ら踏み込んでいる。

「同じ広告費でも価値は違う」——LTVという物差し

姫野氏の関心は、単発の受注額よりも顧客一社ごとの生涯価値(LTV)に向かう。広告運用はミニマムの運用費から始まり、成果が出れば「もともと10万円だった運用が、SEOなども加わって100万円になる」というように、関係が深まるほど取引は育っていく。

だからこそ、どの顧客が長く伸びるロイヤルカスタマーになるのかの見極めが重要になる。ペルソナ設計には取り組んできたものの、「正直、悩んでいる」と姫野氏は打ち明ける。短期的には決裁権を持つ規模の大きい層が入りやすい一方、長期で見ると小さな案件から育っていく顧客も少なくない。そのジレンマと、いまも向き合っている。

次のテーマは、新規開拓

いま姫野氏が最も手応えを求めているのが、新規の営業開拓だ。採用や組織制度よりも、まず新しい取引先とどう出会うか——。そこにこそ、外部の力を借りる余地があると考えている。

事業の現場はマーケティングの責任者に任せ、姫野氏自身は全体を俯瞰しながら次の一手を見極める。決算期を前にコストの使いどころを慎重に計りつつ、伸びる顧客と長く歩むための投資先を探し続けている。

会社概要

  • 会社名:株式会社デジタルトレンズ
  • 代表者:姫野慎太郎
  • 事業内容:デジタル広告代理店(リスティング広告をはじめとする広告運用、SEO、生成AI検索(AIO)対策 など)
株式会社デジタルトレンズ 代表 姫野慎太郎

編集後記

印象的だったのは、姫野氏が自社の強みも弱みも同じ温度で語る誠実さだった。差別化の難しさを認めながら、顧客のLTVという長い物差しで関係を捉え直そうとする姿勢には、数字に流されず本質を見極めようとする経営者の芯がにじむ。変化の速い広告業界で、腰を据えて顧客と伸びていこうとするその歩みに注目したい。

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