MENU

「自分だけでなく、お客様も」——利他の精神で土地と人の課題に向き合う

株式会社ハタ未来デザイン研究所の代表・幡鎌秀一氏は、ビルや工場の建設から太陽光発電、遊休地の活用、そして人材の紹介まで、建設にまつわる幅広い課題に応えている。「利他の精神」を軸に据え、営業に頼らずとも仕事が舞い込む経営の背景には、時間の使い方への徹底したこだわりがあった。取材では、その仕事観と、これから挑もうとしている次の一手を聞いた。

目次

「利他の精神」を経営の軸に

幡鎌氏が経営で何より大切にしているのが「利他の精神」だ。利己の反対、つまり自分だけが利益を得るのではなく、お客様にも利益が行き渡るようにする——そのバランスを常に意識していると語る。

「自分だけが利益を得るんじゃなくて、やっぱりお客さんにも利益を得られるように」。短い言葉の中に、氏が長く仕事を続けてこられた理由が凝縮されている。目先の損得ではなく、相手の利益まで含めて考える姿勢が、結果として信頼となって返ってくるのだろう。

時間を武器に、営業に頼らない仕事づくり

幡鎌氏の経営を支えるもう一つの柱が、時間の使い方だ。さまざまな依頼が次々と舞い込むなかで、いかに時間を効率よく使うかを徹底している。

「時間が大切なので、時間をかけてやる。外注できるところは外注して、いかにお客さんに対応していくか」。自らが抱え込むのではなく、任せられる部分は外部に委ね、その分だけお客様への対応に集中する。こうした割り切りが、少人数でも幅広い依頼をさばく力になっている。

特筆すべきは、こうした仕事の多くが営業活動なしで入ってくる点だ。シニア人材の活用を目的とした仕組みに登録し、そこを通じてさまざまな案件と出会っているという。人とのつながりが、そのまま次の仕事を運んでくる好循環が生まれている。

建設の知見で、土地と人の課題を解く

同社が応えられる領域は幅広い。新しいビルや工場の建設はもちろん、屋根の上への太陽光発電の設置、余っている土地や山の土地の活用まで、土地と建物にまつわる相談に総合的に対応できる。

さらに近年深刻化する人手不足に対しても、大工をはじめとする人材を紹介することで現場を支える。「人手不足に対して、大工人材を充てられるように。そういう形で経営を支援することが可能ではないか」。建てる・活かす・人を手当てするという複数の切り口を持つことが、同社ならではの強みとなっている。

海外への挑戦、そして次の一手

事業を今後さらに伸ばしていきたいという幡鎌氏。会社の規模を大きく引き上げることを目標に掲げ、成長への意欲は衰えない。

新たに視野に入れているのが海外だ。コロナ禍以前には海外関係の仕事にも携わり、ベトナム人材を日本に受け入れるための面接に足を運んだ経験もある。「なかなかチャンスがない」としながらも、自身の経験を活かせる形で海外の仕事にも改めて挑戦したいと語る。

土地の価値はこれからも上がっていくと見る幡鎌氏。だからこそ、経営者と一般の人との差はますます広がっていくと考えている。「一緒に頑張っていきましょう」——読者の経営者に向けた言葉には、変化の時代をともに乗り越えていこうという誘いが込められていた。

会社概要

  • 会社名:株式会社ハタ未来デザイン研究所
  • 代表者:幡鎌 秀一
  • 事業内容:ビル・工場等の建設、太陽光発電の設置、土地の活用提案、大工をはじめとする人材紹介・経営支援
(株)ハタ未来デザイン研究所 代表 幡鎌 秀一

編集後記

派手な言葉で自社を飾るのではなく、「利他の精神」という一点を静かに語る幡鎌氏の姿勢が印象に残った。建てること、土地を活かすこと、人を手当てすること——一見ばらばらに見える事業は、いずれも「相手の困りごとを解く」という一本の線でつながっている。人手不足や遊休地といった社会課題に、現場の知見で応えようとする姿は、地域経済の足腰を支える経営者そのものだった。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次