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「関わる人を輝かせる」——SNSの力で、経営者の思いを世の中へ届ける

大阪を拠点にSNSマーケティングを手がける株式会社スパークル。代表取締役の林茉優氏は、上場企業の営業として全国トップの実績を残したのち、27歳で独立。SNS運用代行を軸に、インバウンド集客や海外インフルエンサーのキャスティングまで領域を広げてきた。「人を輝かせたい」という一貫した思いで走り続ける若きリーダーに、これまでの歩みとこれからの展望を聞いた。

目次

全国一位の営業から、独立への一歩

奈良県奈良市に生まれた林氏のキャリアは、大阪の大学を卒業後に新卒で入社した通信系の上場企業から始まる。新規営業に配属されると、その年の新入社員の中で新人賞を受賞。当時最短でチーフへと昇格した。

営業としての力はさらに開花し、2022年には全社の新規営業部門で全国一位を獲得する。約1,000人規模の会社でトップに立つという実績を残しながら、林氏の胸には別の思いも芽生えていた。

「自立した女性になりたいという願望がずっとありました。会社員として働く中で、自分の思い通りにいかないこともあって。だったら、自分が本当に納得できるものを売りたいと思ったんです」

2023年10月、27歳のときに退職し、個人事業主として独立。SNSマーケティングとWeb集客のサービスを掲げ、新たな道を歩み始めた。

SNSで、経営者の思いを「形」にする

独立から手がけてきたSNSマーケティングは、いまも事業の柱だ。2025年3月には法人化し、現在は2期目を迎えている。

「もともと物を作ったりデザインしたりするのが好きなんです。ちょうど企業がSNSを使い始める時期でもあって、自分の得意分野と掛け合わせてやってみたいと思いました」

扱うジャンルは幅広い。女性向け商品のPR、建設業や製造業といったブルーカラー系企業の採用アカウントまで、顧客の課題に合わせてKPIを一緒に設計し、伴走する。案件はすべて紹介から生まれているという。

林氏が特に手応えを語るのが、採用領域での成果だ。ある製造業の顧客では、それまで若手の応募がまったく集まらなかったところ、SNS運用を始めた初年度に20代を2人採用。以降4年にわたり支援が続いている。

「今の求職者は、応募する前に必ず企業のSNSを見ます。そこにアカウントがなかったら、他社に流れてしまう。日常の雰囲気を発信することで、『この会社の雰囲気がいいから応募しました』という人が実際に増えているんです」

月6本の更新を担うミニマムなプランから、企画まで含めた本格的な運用まで、企業規模に応じた設計ができるのも強みだという。

インバウンドという、もう一つの武器

林氏のもう一つの顔が、全日本インバウンド協会の理事だ。きっかけは、香港や台湾の海外インフルエンサーのキャスティング事業。影響力のあるインフルエンサーが動画を投稿すると、当日に50件以上の予約が入り、3カ月先まで埋まるといった事例も生まれた。

協会では、ホテルに宿泊するインバウンド観光客に向けたフリーペーパーを発行。大阪を中心に有名飲食店の掲載を増やし、多数のホテルに設置している。

「ホテルスタッフは忙しくて、近くの良いお店を聞かれても答えきれないことがあるそうなんです。だからこそ、観光客に直接手渡してもらえるフリーペーパーに価値がある」

SNSマーケティングにインバウンド集客を掛け合わせられる点は、同業他社との明確な違いになっている。

苦手を認め、人に託す

順調に見える歩みの中にも、経営者としての葛藤はあった。

「ノリと勢いと直感で動くタイプなので、経理や事務作業が本当に苦手で。一人で全部を補いきれないと痛感しました。得意な領域とそうでない領域を、経営を通して深く理解できたと思います」

昨冬から体調を崩した経験も、林氏に大切な気づきを残した。会社員なら休める場面でも、経営者は自分が動けなくなれば売上に直結する。「任せられる人がどれだけいるか」——組織づくりの本質と向き合う時間になった。

現在、会社のメンバーは7名。そのほとんどが女性だ。「関わる人を輝かせる」という理念を掲げる林氏にとって、仕事もプライベートも含めて周囲の人生を豊かにすることが、経営の原動力になっている。

誠実さとご縁を、これからも

顧客と向き合ううえで林氏が最も大切にしているのは、誠実さとご縁だ。

「一番大事なのは誠実さだと思います。それがあればうまくいく。そして、一度つながらせてもらったご縁は、これからもずっと大切にしていきたい」

今後は業務委託でメンバーを増やしていく考えだ。求めるのは、仕事を心から楽しめる人。「やらされているからやる、ではなく、この会社で働くことが楽しいと思ってもらえる人と、長く一緒にやっていきたいですね」

3〜5年の展望として、林氏はインバウンド領域のさらなる強化と、自社の独自メディアの育成を挙げる。グルメアカウントをはじめとする自社メディアを伸ばし、そこから問い合わせや依頼が舞い込む状態をつくりたいという。

さらにその先には、かねてから関心のある美容の世界がある。サロンや化粧品といった自社の商品・サービスを持ち、自らマーケティングを手がけることで、その説得力を証明したいと考えている。

「SNSに載せなければ、思いは相手に伝わりません。社長や担当者が抱いている思いを形にして発信するのが、私たちの仕事。お客様の気持ちを丁寧に汲み取って、魅力的に届けていく。今日の話を聞いて『話してみたい』と思ってくださる方がいたら、ぜひお会いしたいです」

会社概要

  • 会社名:株式会社スパークル
  • 代表者:代表取締役 林 茉優
  • 事業内容:SNSマーケティング・運用代行、Web集客、インバウンド集客支援、海外インフルエンサーのキャスティング
  • 創業:2023年10月(個人事業として開業)/2025年3月 法人化
  • 所在地:大阪

編集後記

全国トップ営業という華やかな実績の裏に、「自立したい」「納得できるものを売りたい」という等身大の願いがあった。林氏の言葉には、成果を誇る強さと、苦手を素直に認めるしなやかさが同居している。SNSという時代の追い風を、経営者一人ひとりの思いを届ける手段として使いこなす姿は、これからの中小企業のあり方を映す鏡のようだ。誠実さとご縁を軸に、彼女が次に「輝かせる」のは誰なのか。その歩みから目が離せない。

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