MomentumMarketing株式会社 代表取締役社長・田代和也氏
X(旧Twitter)を活用したマーケティング支援を手がけるMomentumMarketing株式会社。個人向けには、Xを通じて副業や収益化を目指す人に向けたスクールを展開し、法人向けにはリード獲得や採用につなげるX運用支援を行っている。
同社を率いるのは、代表取締役社長の田代和也氏。福岡県出身の田代氏は、大学時代に人工芝の輸入事業を立ち上げた。身近な先輩から勧められたことをきっかけに始めた事業だったが、最終的には譲渡まで経験。学生時代から、事業をつくり、育て、手放すという一連の流れに触れてきた。
学生時代に始めた、最初のスモールビジネス
田代氏が最初に取り組んだのは、人工芝の輸入事業だった。大学まで本格的なビジネス経験はなかったというが、勧められた事業に飛び込み、収益化まで進めた。
その後は会社員として複数社を経験しながら、自身でも事業をつくり続けてきた。フィットネスジムの経営や、オンラインでの商品販売など、挑戦した領域は一つではない。会社員として働きながら、副業として事業を立ち上げる。それが田代氏にとって自然なスタイルだった。
「チャレンジしたものまで含めると、10個、20個くらいはあると思います。実際に事業としてやったものは4つくらいですね」
田代氏の歩みからは、完璧に準備してから動くというよりも、まず小さく試し、手応えを見ながら磨き込んでいく姿勢が見えてくる。
副業という制約の中で、事業を伸ばす難しさ
事業づくりで苦労したことを尋ねると、田代氏は「リソースの問題」を挙げた。特に副業として事業を進める場合、使える時間や人員は限られる。その中で成果を出すには、自分自身の動き方だけでなく、周囲を巻き込む力も問われる。
組織づくりにおいては、人の難しさも経験してきた。限られたリソースの中でスピードを求める一方、関わる人それぞれの価値観や働き方がある。副業メンバーで構成されるチームでは、時間の使い方やコミットメントの濃淡が事業の進み方に直結する。
田代氏は、そうした出来事を必要以上に悲観的には受け止めていない。
「辞める人は、いつか辞めると思っています」
この言葉には、合わない関係を無理に引き止めるよりも、ともに進める人と事業をつくるという割り切りがある。
「市場がないところ」に挑む
田代氏が大切にしている価値観の一つが、「働きたい人と働くこと」だ。そしてもう一つ、他の人がまだ本格的に取り組んでいない領域に入り、市場そのものをつくっていくことを重視している。
現在注力しているXマーケティング支援も、その考え方と重なる。X運用の支援自体は存在するが、法人のリード獲得や採用まで見据え、戦略的に運用する支援会社はまだ多くない。大手企業が大規模に参入するほど成熟した市場ではないからこそ、そこに深く入り込む余地がある。
「Xも、大手の会社がわざわざ入ってくるようなマーケットの大きさではないと思っています。だからこそ、そこにフルベットする。武器は少ないけれど、その武器がものすごく磨かれている状態を目指しています」
限られたリソースの中で戦ってきたからこそ、あれもこれも手を広げるのではなく、一つの武器を磨き切る。その考え方が、同社の事業づくりの軸になっている。
常識に縛られない人と働きたい
今後、どのような人と働きたいか。田代氏は「限界を決めない人」「バイアスのない人」と答えた。
「世の中の常識に当てはまらないことをやっていきたいので、他社がどうだから、という考えがない人と働きたいです」
未成熟な市場に挑むには、既存の正解に寄せるだけでは足りない。周囲がまだ取り組んでいない領域だからこそ、前例が少なく、成果の出し方も自分たちでつくる必要がある。田代氏が求めるのは、そうした不確実性を前向きに受け止められる人材だ。
Xマーケティングの市場をつくりにいく
今後の展望について、田代氏は現在のXマーケティング事業に大きな可能性を感じているという。
「今のXの事業は、もっと伸ばせるポテンシャルがあると思っています。その市場をちゃんと作りにいくことが、今目指しているところです」
Xを伸ばすこと自体ではなく、Xを活用して採用やリード獲得につなげること。そこに同社の事業価値がある。市場を確立できれば、そこからさらに複数の事業へ横展開できる可能性もある。
スモールビジネスを起点にキャリアを切り開いてきた田代氏は、今、Xマーケティングという領域で新しい市場づくりに挑んでいる。
編集後記
田代社長の話から伝わってきたのは、限られた条件の中で勝ち筋を見つける感覚の鋭さだった。大学時代の輸入事業、会社員を続けながらの複数事業、そして現在のXマーケティング支援。どの挑戦にも共通しているのは、まず動き、手応えのある領域に深く張る姿勢である。
「武器は少ないけれど、その武器が磨かれている状態を目指す」という言葉は、同社の現在地をよく表している。大きな市場を後追いするのではなく、まだ明確な形になっていない市場を自分たちでつくる。MomentumMarketingの今後の展開に注目したい。
代表者プロフィール
田代和也/福岡県出身。大学時代に人工芝の輸入事業を立ち上げ、譲渡を経験。その後、会社員として複数社を経験しながら、フィットネスジム経営やオンライン販売など複数のスモールビジネスに挑戦。現在はMomentumMarketing株式会社の代表取締役社長として、Xを活用した個人向けスクールおよび法人向けマーケティング支援を展開している。
会社概要
| 社名 | MomentumMarketing株式会社 |
|---|---|
| 代表者名 | 田代和也 |
| 設立 | 令和6年4月 |
| 所在地 | 東京都港区元麻布3-1-35 VORT元麻布5階 |
| 業種分類 | SNSマーケティング支援、スクール運営 |
| 事業内容 | Xを活用した個人向けスクール、法人向けX運用支援、広告代理業、マッチング事業 |
