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中小企業の「稼ぐ力」を、可能性の中心から支える

株式会社PICは、中小企業のEC事業をワンストップで伴走するEC専門コンサルティング会社だ。代表の山田留生氏は「地方創生」を掲げ、企業の売上を伸ばすことで雇用を生み、人が集まる循環をつくることを事業の核に据える。売上連動型の料金プラン、契約1年後の継続率90%超という実績、そして5つの価値観に貫かれた組織づくり——本記事では、その思想と展望に迫る。

目次

「稼ぐ力」を創造する会社をつくるまで

高知県出身の山田氏は、もともとEC専門のコンサルティング会社に在籍し、EC事業のプロフェッショナルとしてキャリアを積んできた。独立して株式会社PICを立ち上げたのは3年ほど前。現在は3期目を迎える。

創業の背景にあったのは、日本が持つ技術や商品への強い魅力だという。山田氏が掲げるテーマは「地方創生」。ただし、その定義は独自だ。

「我々が定義する地方創生というのは、そこにある企業の売上が上がること。売上を上げる支援をすることで、そこに雇用が生まれて、人が集まる、という循環です」

国内企業が持つ商品や技術を国内外に届け、地方企業が自ら稼ぐ力を広げていく——その一端を担いたいという思いが、創業のきっかけとなった。顧客は日本全国の中小企業が中心で、メーカー、商社、小売店など、インターネットで商品が売れる企業が対象となる。ふるさと納税の運営代行事業では、自治体も顧客に含まれる。

選ばれ続ける、3つの理由

同業他社がひしめく業界で、PICが顧客から選ばれる理由を、山田氏は大きく3点に整理する。

1つ目は、ワンストップの体制だ。「イメージとしては、クライアントのEC事業の責任者を我々に任せてください、というものです」。部分的な手伝いではなく、事業をどう伸ばすかという文脈で、商品開発、物流会社の選定、商品撮影、SNS運用、インフルエンサーマーケティングまで——各専門分野をパートナー企業も含めて一括で解決できる体制を整えている。

2つ目は、売上連動型の料金プランだ。導入コストを可能な限り抑えたうえで、売上目標の達成度合いに応じて固定費を適正化していく。たとえば月商1000万円からスタートし、1300万円まで引き上げられたら固定費を10万円から15万円に、2000万円まで伸びたら20万円に——といった設計である。その背景には、明確な思想がある。

「コンサル会社にありがちなのが、高い料金を払っても結果が出ていないのに、コンサル会社だけが潤っているように見えるというケース。それを可能な限りなくしたい。我々が出した成果に対して、しっかりと対価をいただくという設計です」

3つ目は、信頼と実績の裏づけとなる継続率だ。契約から1年が経過した後の継続率は、現在90%を超えているという。パフォーマンスとコストの両面で満足を得られている結果だと山田氏は捉えている。

自信あるサービスを、いかに「知ってもらうか」

代表として日々さまざまな苦労はあるものの、山田氏は自社のサービスに強い自信を持つ。むしろ課題は別のところにあるという。

「業界には本当にいろんな会社がいる中で、いかにして我々にたどり着いていただくか。そこが今、苦労している部分です」

認知拡大に向けて、Web広告、テレアポ、オウンドメディアの運営など、さまざまな施策を並行して展開している。組織としての内部課題は現時点でほとんどなく、「いかに多くのお客様にお問い合わせいただく状態をつくるか」が最大のテーマだと語る。

5つの価値観で貫く、組織づくり

現在の体制は、山田氏を含めて業務委託10名という少数精鋭だ。今後は事業拡大に伴い、サービスのコアであるコンサルティング業務は正社員で担う方針を明確にしている。

「自分たちのカルチャーや思想をしっかり落とし込めたメンバーと、世の中に価値提供していきたい。ここにはこだわっています」。同時に、AI時代を見据えて個人の生産性を高める準備も別軸で進めているという。

組織づくりで最も重視するのは、カルチャーの浸透だ。PICでは自社の価値観を可視化し、共通言語としている。社名「PIC」は、「possibility intersect consulting」の頭文字から取っており、あらゆる可能性が交差する拠点(=可能性の交差を支援する存在)でありたいという意味が込められている。そこから派生する5つの価値観は次の通りだ。

  • 自由であること——自分で選択できること。選択には責任が伴うため、責任を果たしている限りは自由。人事査定も勤務形態もこの考え方に沿い、プロとして働く環境を用意する。
  • やりがいのある仕事をしよう——前向きな仕事をするために、「やらないこと」も決めている。世の中にとってより良くなると思えないサービス、胸を張って提供できないサービスはやらない。
  • いい仲間と仕事しよう——「いい仲間」とは、目的を同じくする仲間のことだと定義する。
  • チャレンジができること——自分の能力を活かし、時に能力より少し上の新しい取り組みに挑める環境。挑戦が否定されず、成功が周りに評価される。
  • 他者に影響を与えられる人であろう——影響力のある人とは「思考と行動と結果の量が多い人」。他者を金銭的に豊かにし、チャンスを与え、スキルアップを支え、考え方を示せる人を指す。

こうした思想に則って、社内のフィードバックやコミュニケーションの設計まで一貫させている。今後採用する人材にも、この価値観に共鳴できることを求めていくという。

中小企業の成長プラットフォームへ

山田氏が描く展望は明快だ。最終的に目指すのは「中小企業の成長のプラットフォーム」になること。中小企業が集まり、共に成長できるエコシステムを築きたいという。

その通過点として、3年後にはグループとして最低2社体制、売上は年商10億円規模への到達を掲げる。事業面では、クライアントのEC事業を伸ばすために必要な領域を、よりハイレベルに網羅できる体制の強化に注力していく方針だ。

最後に、読者へのメッセージを尋ねると、山田氏はこう語った。

「我々はインターネットで商品を売るスペシャリスト、プロフェッショナル集団だと位置づけています。ネットで物を売りたい、あるいは売っているけれどなかなか伸びていない——そんな課題のある企業様は、ぜひお問い合わせいただきたい」

現在のEC事業の状態を診る無料診断・無料相談会は毎月実施しているという。Webマーケティングやネット通販を強化したい企業にとって、心強いパートナーとなるはずだ。

会社概要

  • 会社名:株式会社PIC
  • 代表者:山田留生
  • 事業内容:EC専門コンサルティング(ワンストップ支援)、ふるさと納税運営代行 ほか
  • 創業:近年(設立から3期目)

編集後記

数字や実績を語る口ぶりには自信がにじむ一方、その根底にあるのは「成果に対して対価をいただく」という誠実な思想だった。地方企業の稼ぐ力を高め、雇用と人の循環を生む——山田氏の描く地方創生は、理念にとどまらず、料金設計や継続率という具体に落とし込まれている。可能性の中心でありたいと願う会社が、これからどんなエコシステムを育てるのか。その歩みに注目したい。

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