合同会社ワンブリマーケティングの星野和大氏は、SEOを軸にしたマーケティング支援を手がける。広告代理店やマーケティング会社と組み、専門人材が不足しがちなSEOの実装を内側から担う。派手なビジョンを掲げるより、目の前の仕事と「嘘をつかない」という基本を大切にしながら、AI時代のSEOの形を静かに問い直している。その等身大の言葉を聞いた。
クライアントに合わせて、伝え方を整える
マーケティングやSEOの現場では、どうしても横文字や専門用語が多くなる。「この表を送っても分からなくないか」という場面も少なくないという。
だからこそ星野氏は、相手のリテラシーに合わせて伝え方を設計することを大切にしている。「どのレベルまで横文字を使っていいか、判断が難しい」と語りつつ、基本はできる限りやさしい言葉で、意図がきちんと伝わる意思疎通を心がけている。
協業で、SEOをもっと開いていく
星野氏が多く組むのは、広告代理店やマーケティング会社だ。こうした企業はSEOをメニューの一つとして持ち、相談も受けるものの、実際に手を動かして対応できる人材が社内にいないケースが多いという。
そこにワンブリマーケティングが内部パートナーとして関わる。費用を抑えながら、関わったメディアはしっかり伸ばしてきた。「いい形で協業させていただいているところが多い」と星野氏。同じ課題を持つ会社と、これからもタッグを組んでいきたいと語る。
AI時代に、SEOの構造そのものを変える
SEOは長期の施策であり、プロでも推移をシミュレーションするのが難しく、費用もかかる。「ハードルの高い施策」だと星野氏は言う。その構造を、根本から変えていきたいという思いがある。
きっかけはAIの登場だ。かつてはライターを雇い、ディレクションを入れて記事を作っていたが、「もう、いらなくなった」。むしろAIのほうが成果の出やすいアウトプットになってきた実感があるという。費用を抑え、なるべく短期で成果を出せる——そんなSEOへと変えていくことを、自ら率先してやりきりたいと考えている。
「嘘をつかない」という基本と、これから
仕事で守りたいことを問うと、返ってきたのは飾らない言葉だった。「嘘をつかない、といった、人間として基本的なこと」。基本的なことほど意外とできていないもので、自分も含めてきちんとできるようにしたい、と星野氏は言う。
3年後、5年後の大きなビジョンは「まだない」と正直に明かす。「それを見つける旅を、今している」。まずは今を大切にしながら、いつかは受託だけでなく自社プロダクトも作ってみたい——そんな芽を胸に、目の前の一歩を積み重ねている。
会社概要
- 会社名:合同会社ワンブリマーケティング
- 代表者:星野和大
- 事業内容:SEOを軸としたマーケティング支援(広告代理店・マーケティング会社との協業を含む)
編集後記
派手な理想やスローガンではなく、「嘘をつかない」という基本と、目の前の仕事から語り始める人だった。壮大なビジョンを「まだない」と正直に言える強さと、AI時代のSEOを構造から変えたいという実装者の意志が同居している。誇張なく、しかし確かに前を向くその姿勢に、これからの伴走者としての信頼を感じた。
