MENU

看護師から中古カメラEC経営者へ──25歳・木村尚斗が貫く「期待を超える」という原則

看護師として働きながら副業で始めた事業を、青森・弘前の地から年商1億円規模へと育て上げた経営者がいる。株式会社Realize代表・木村尚斗氏、25歳。主軸に据えるのは中古カメラのEC物販。そこから派生したコンサルティングや事業開発へと領域を広げながら、フルリモートの少人数チームで成長を続けている。「期待を超える価値を届ける」を信条に走り続ける若き経営者に、その歩みと価値観を聞いた。

目次

看護師から事業家へ──オンラインで見つけた才能

木村氏のキャリアは、経営とはまったく異なる看護師からスタートした。しかし「自分自身で事業をやっていきたい」という思いは早くから強くあったという。

地元・青森という土地柄もあり、店舗を構えることは現実的ではなかった。「オンラインで何かできるところから挑戦していこう」。そう考えて数々の挑戦を重ねるなかで手応えを得たのが、中古カメラの物販だった。

「ヒットしたというだけでなく、自分自身もすごく楽しい、才能が生きるなと感じたのがカメラの物販でした」。副業として始めた事業は波に乗り、やがて法人化。看護師という安定した職を離れ、独立への道を選んだ。

「シビアに見る」からこそ生まれる感動

中古カメラの物販において、木村氏が磨いてきたのは「目利き」の力だ。どの商品が利益率が高いのか、どれをクリーニングすれば価値が跳ね上がるのか──その判断力に会社としての強みがある。

そして顧客との関係で徹底しているのが、商品状態の評価をあえてシビアに設定することだ。「届いた商品がAランクの状態でも、あえてBランクとして掲載する」。実物が写真やイメージよりも綺麗だった、という体験を意図的に生み出しているのだという。

「お客様にとっては、想像していたよりも良い状態のものが届く。そこですごく喜んでいただけます」。金額以上の満足、期待を超える一手間を、木村氏は最も大切にしている。

資金繰りという「命」との向き合い

順調に見える歩みの裏には、物販事業ならではの厳しさもあった。「物販は資金繰りが命」と木村氏は語る。

売上を立てやすい反面、仕入れにアクセルを踏みすぎれば黒字倒産のリスクが常につきまとう。「そのバランスが取れずに、危うい思いを何度かしたことがありました」。

この難所を越える鍵になったのが、数値による管理だった。どれだけ仕入れ、どれだけの在庫を持つのか。感覚ではなく数字で調整できる仕組みを整えたことで、経営の足元は着実に安定していった。

大切にする価値観と、共に働きたい人

木村氏が事業を営むうえで掲げるのは「期待を超える価値を届ける」という一点だ。「期待を超えられなければ、また買いたいと思っていただくこともないし、お客さんにとっての感動もない」。細部にまでこだわり、感動を生み出すことを追求する。

一緒に働く仲間に求めるものも明快だ。ひとつは「素直な方」。独自のノウハウを素直に踏襲できる人ほど、結果が伸びやすく連携も取りやすい。もうひとつは「自由に働きたい方」。場所も時間も選ばず動けるメンバーが多い同社にとって、その働き方に価値を感じる人こそ相性が良いという。

成長の先に描く展望

会社としての方針は「毎期成長し続けること」。国内販売を主軸としつつ、今は海外への販路開拓にも力を注ぐ。日本の良い製品を海外へ、海外の良いものを日本へ──その双方向のパイプを太くしていくことが、事業開発としての狙いだ。

一方で、木村氏がもっとも重視するのは内側への視線でもある。「今一緒に働いているメンバーが、もっと楽に、もっと最適化されて、少ない時間で結果を最大化できる。そんな仕組みをつくっていきたい」。事業の拡大と、働く仲間の環境整備。その両輪を、この若き経営者は静かに見据えている。

会社概要

  • 会社名:株式会社Realize
  • 代表者:木村 尚斗
  • 事業内容:中古カメラのEC物販事業、コンサルティング事業、事業開発事業
  • 所在地:青森県弘前市
  • 従業員数:7名

編集後記

25歳という年齢からは想像しにくいほど、木村氏の言葉には数字と現実に裏打ちされた落ち着きがある。看護師という異業種からの独立、資金繰りという物販の宿命との格闘を経て、彼がたどり着いたのは「期待を超える」という原則だった。派手さよりも、届いた瞬間の顧客の驚きを積み重ねる姿勢。その誠実さこそが、地方発の事業を着実に大きくしてきた原動力なのだと感じさせる取材だった。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次