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BtoBの「当たり前」を、BtoCの現場に持ち込む若き経営者

株式会社Gentrixの代表・永井隼氏は、広告運用にとどまらず、リード獲得後の架電から面談・説明会への送客までを一気通貫で担う「コミットする広告代理店」を率いている。BtoBの営業現場で培った手法をBtoCの世界へ移植し、成果に責任を持つ支援スタイルを確立してきた。若き経営者が描く事業の核と、これからの展望を聞いた。

目次

BtoBの「当たり前」を、BtoCの現場へ

永井氏のキャリアは広告代理店の新規開拓部署から始まった。上長とともにゼロから部署を立ち上げ、自らも受付突破のための架電に立ち続けた。リンクトインで対象企業を探し、手紙を送り、受付から担当者へつないでもらう——地道な開拓の一つひとつが、後の事業観の土台になっている。

その後、BtoBの事業会社に移り、事業の立ち上げとインサイドセールスの責任者を担った。そこで身につけたのは、リードを「取って終わり」にせず、商談化・決定率まで数字で追う姿勢だ。

「いわゆるBtoBで当たり前になっている考え方を、BtoCの業界に持ってきた会社です」

この一言に、Gentrixの立ち位置が凝縮されている。

送客まで背負う、コミットする代理店

一般的な広告代理店は運用の巧拙で価値を示すが、Gentrixは踏み込む範囲が違う。獲得したリードに対して平日・土日を問わず5分以内に架電し、人材系なら就業面談へ、フランチャイズなら加盟説明会へと送客まで担う。人が購買行動に深く関わる高単価な商材を得意とし、人材・クリニック・フランチャイズといった領域を主戦場にしている。

強みは、成果へのこだわりを裏づける仕組みにある。商談やコールの音声データを解析し、面談や入社につながりやすい顧客の傾向を抽出。その知見をクリエイティブやランディングページ、ターゲティングへと還元していく。運用を「頑張る」だけで終わらせず、決定率という結果まで引き上げる設計だ。実際に支援先では、成約率や決定率が数倍規模で改善した事例も生まれている。

支援先は累計で40社ほど。3か月以上の契約を前提に伴走し、単発の運用にとどまらない継続的な関係を築いている。

属人性という壁

順調に見える一方で、永井氏は自社の課題を率直に語る。商談の獲得は、これまで前職のつながりや紹介を頼りにした人海戦術で積み上げてきた。

「本当に地道なやり方というか、昭和のやり方をしています」

しかし、その手法はやがて限界に近づく。周囲の人脈を使い果たしつつある実感があり、新たにコストをかけてでもリードを獲得する仕組みが必要だと考えるようになった。営業を推進する責任者は社内におらず、永井氏自身がメインの営業を担い、もう一人が現場を見る体制だ。

かつて自ら架電を重ねた経験があるからこそ、テレアポの奥深さも痛感している。

「正直、俗人性が高いなと思っています」

再現性をどう組織に落とし込むか。若い経営者が今まさに向き合うテーマである。

同級生と描く、次のステージ

Gentrixは、永井氏と共同代表の二人体制で経営されている。二人は高校の同級生だ。

「いつ仲違いしてもいいという覚悟でやっています」

冗談めかしながらも、長い付き合いの相手と事業を背負う覚悟がにじむ。

見据えるのは、今期の年商2億円。そのために、月10件ほどの商談獲得を30件へと3倍に引き上げることを目標に掲げる。手段として、フォーム営業・テレアポ・顧問系の紹介という三つの軸でアウトバウンドを強化していく方針だ。対面すれば手応えを感じてもらいやすいという確信のもと、自ら接点を取りに行く姿勢を貫く。

BtoBの規律をBtoCの現場に持ち込み、成果まで背負う——その一貫した哲学が、これからのGentrixの成長を支えていく。

会社概要

  • 会社名:株式会社Gentrix
  • 代表者:永井隼
  • 事業内容:広告運用およびインサイドセールス支援(リード獲得後の架電・送客までを担う広告代理店)
  • 主な支援領域:人材・クリニック・フランチャイズなど、人が購買行動に関わる高単価商材
  • 支援実績:累計約40社

編集後記

20代半ばにして、広告運用と営業の両輪を回す事業を築き上げた永井氏。派手な言葉で自らを飾ることはなく、「昭和のやり方」と自嘲しながらも、成果に責任を持つ姿勢を淡々と語る姿が印象的だった。BtoBで磨いた規律をBtoCへ移す試みは、属人性という誰もがぶつかる壁を、仕組みで越えようとする挑戦でもある。同級生との覚悟を胸に、次の一手を模索する若き経営者の歩みに注目したい。

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