株式会社CREAVECは、携帯販売促進を主軸に、オフィスオートメーションや光回線の領域まで手がける、創業間もない営業カンパニーだ。代表を務める菅俊博氏は、営業の最前線で結果を出したのち独立。掲げるのは「日本に情熱革命を起こす」という理念である。商品やサービスではなく「人」で選ばれることにこだわり、一人ひとりの可能性を信じ抜く経営者の肉声から、その原点と描く未来を追った。
営業の現場で掴んだ、独立という選択
菅氏のキャリアは、決して平坦な一本道ではなかった。大学を1年で中退し、携帯キャリアの訪問営業や催事の営業に携わったのち上京。事務機器やコピー機、セキュリティ機器を扱うオフィスオートメーションの営業に飛び込んだ。
そこで頭角を現すのは早かった。入社からわずか数か月で営業部の課長を任され、1億円を超える販売実績を積み上げる。営業力について尋ねると、菅氏は控えめに笑う。
「ちょっとだけ自信はあるんですけど、まだまだなんで、これから頑張っていきたいなと思います」
その手応えを胸に、菅氏は自らの会社を立ち上げる決断を下した。
一人の限界を超えて──仲間と成し遂げる大きな未来
独立の背景にあったのは、営業成績への自負だけではない。むしろ菅氏を突き動かしたのは、「仲間」への思いだった。
「一人でできることには限界があるなというところで、自分以上に自分を信じてくれる仲間がいる。同じ目標に向かって本気で走れる仲間と、もっと大きなことを成し遂げていきたいなというところを思って、会社を立ち上げました」
現在、CREAVECは携帯販売の促進事業を主軸に、オフィスオートメーション事業、光回線の営業代行を展開する。オフィス機器の顧客には建築・不動産・製造業といった中小企業が多く、光回線ではマンションに暮らす幅広い世代の家庭が対象となる。前職で培った営業のノウハウが、そのまま事業の土台となっている。
選ばれる理由は「人」にある
商品やサービスで差がつきにくい領域で、なぜ自社が選ばれるのか。菅氏の答えは明快だった。
「一番は人だと思っています。人柄というところですかね。別に誰から買ってもいい中で、どこまでお客様のことを考えられるか、どこまで期待を超えられるか。問題やトラブルが起きたときに、自分ごととして考えられるか、お客様に向き合えるか。そういう人間性みたいなところは、僕たちの強みなのかなと思っています」
その姿勢は、社内のメンバーへの向き合い方にも通じている。インターン生や業務委託を含め、急速に人が増えた組織にあっても、菅氏は一人ひとりと手が届く距離で向き合うことを大切にしている。
「その人以上に、その人のことを理解する。目の前の人の可能性を信じるというところは、負けない部分なのかなと思っています」
恐怖に怯えた日々を越えて掴んだ、経営の軸
順風満帆に見える歩みの裏には、苦しい時期があった。未払いや損害賠償、そして従業員の離職。焦りと恐怖に怯えながら走り続けた時期を、菅氏は率直に振り返る。
「独立してからずっと恐怖に怯えながら過ごしてきたので、自分が成果と結果をだせばいいと思って、営業マンと同じような動き方をしていたので、全然メンバーに向き合えてなかった。その中で、メンバーの離職が増えたことが1番しんどかったところですね」
その経験を乗り越えた先に、菅氏の経営の軸は定まった。
「短期的な損得で判断するというよりも、この選択は人を成長させるのか、本当にお客様に価値があるのか、長期的に信用・信頼につながる動きができているのか。うまくいかない時期を乗り越えてからは、社会のため、人のためというところをずっと大切にしています」
人が育ち、挑戦できる会社へ
20代のメンバーが集うCREAVECにとって、今後の最大のテーマは「人が育つ仕組み」と「挑戦できる機会」だ。管理職の育成や営業の育成に、菅氏はいっそう力を注ごうとしている。
菅氏が思い描くのは、単に規模を追う会社ではない。
「会社を大きくすること自体が目的というよりも、もっと多くの人が挑戦できる機会を作ってあげたい。若い人たちが僕たちのもとで経験を積んで、事業責任者として、経営者として次々と育っていくような会社にしていきたい」
だからこそ、事業領域そのものにはこだわらない。「何をやるか以上に、なぜやるのか」──本気で挑戦でき、社会に価値を生み出し、働く人が成長できる。その軸が合うのであれば、これからも積極的に新たな事業へ挑んでいくという。自社で育った人材が独立することも、グループ会社として経営に携わることも、菅氏は歓迎する。そんな仕組みづくりを見据えている。
「一度、僕のもとに来てほしい」──読者へのメッセージ
最後に、菅氏は読者へ、とりわけまだ自分の可能性に気づけずにいる人へ、まっすぐな言葉を残した。
「一人ひとりに、自分自身でまだ気づいていない可能性がある。過去に何があったか、今どんな肩書きなのか、今どれだけ能力があるか。その状況だけでその人の未来が決まるとは思っていません。(変わりたいと)思った瞬間から、人生は変えられると本気で思っているんです」
そして、それは一人では成し得ないと続ける。
「一人では絶対に踏み出せない。共に頑張る仲間がいるから踏み出せる。人が本気になれば仲間が動き、仲間が動けば会社が動き、会社が動けば社会や時代が動いていく。一人ひとりの心に情熱の火を灯して、その火がまた次の誰かへと広がっていく。そういう情熱革命を、日本中に起こしていきたい」
「自分には可能性がないんじゃないか、何もないと思っている人にこそ、一度、僕のもとに来てほしい」
会社概要
- 会社名:株式会社CREAVEC
- 代表者:菅俊博
- 事業内容:オフィスオートメーション事業(事務機器・セキュリティ機器・サーバー等の販売)、光回線の営業代行事業、携帯販売の促進事業
- 創業:2025年1月
編集後記
「人と情熱の会社」。取材の締めくくりに菅氏が口にした一言が、この会社のすべてを言い表していた。未払いや離職といった痛みを味わいながらも、その経験を「人に向き合う」という軸へと昇華させた姿勢に、若き経営者の芯の強さを感じる。過去や肩書きで人を測らず、可能性そのものを信じ抜く──その眼差しが、20代の仲間たちを本気にさせているのだろう。情熱の火を灯し合う輪が、これからどこまで広がっていくのか。CREAVECの歩みに注目したい。
