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伝える力で日本を変える――完全成功報酬のテレビPRで挑む山本泰宏の使命

ヒロマルカンパニー合同会社代表の山本泰宏氏は、広告業界のシンクタンクで24年間テレビCMの調査・コンサルティング、テレビ番組制作に携わった後、独立した。「いいものを持ちながら伝えられずに消えていく会社」を見続けた経験が起業の原点だ。テレビ番組への取材誘致を完全成功報酬で手がけるという業界でも希少なモデルを武器に、全国50人のチームで「日本人のPR力を世界水準へ」というビジョンを静かに、しかし着実に実現しつつある。

目次

広告業界24年が育てた「伝えられない会社への共感」

大学卒業後、山本氏が選んだのは広告業界のシンクタンクだった。テレビCMの調査研究とコンサルティングを軸に、大手広告主や広告代理店へ「こういう商品ならこういうCMの打ち方やクリエイティブが効果的」というアドバイスを24年間にわたり続けた。1995年からは情報番組のディレクター・プロデューサーとしてテレビ番組制作にも携わり、メディアとビジネスの両面を内側から知り尽くしていった。

そこで目の当たりにしたのが、資金力の格差が生む情報戦の不公平さだ。「年間何十億・何百億という広告費を使えるクライアントばかりが注目される中で、非常に素晴らしい商品やサービスを持っている会社が、伝えられないまま消えていくことが多かった」と山本氏は振り返る。テレビCMという土俵では、資金力のある大手に情報戦で負けてしまう構造的な問題がそこにあった。

「CMより番組露出」という発想の転換

突破口として見出したのが、「CMではなく番組の中で取り上げてもらう」というアプローチだ。「テレビPRはCMより効果が高く、費用もだいぶ安く済む。まさに自分がやりたくてもできなかったことが体現できると思った」。同時に、正当な評価を受ける会社が増えれば日本全体が元気になり、世界での競争力も上がるという確信があった。

こうして立ち上げたのがヒロマルカンパニー合同会社だ。サービスの核は「完全成功報酬」――テレビ番組に取り上げられなければ費用は一切発生しない。業界内でも「ほとんどない」(山本氏)という設計で、経営者が一目でその価値を理解できるモデルになっている。

2,000人超のネットワークが生む「確度の高さ」

競合他社との差別化について、山本氏はこう語る。「2,000人以上のテレビ関係者と日常的に情報交換している。チームの中には現役のテレビディレクター・プロデューサー・放送作家もいる」。担当番組に直接企画を提案できるルートとノウハウが積み重なることで、テレビ露出の確度は高い。

実際、クライアントの業種・規模は幅広い。上場企業から医師、個人事業主まで、キー局から地方局まで対応する。「どこかしらには必ず出せる」という自信は、長年かけて築いたテレビ人脈の厚みに裏打ちされている。顧客獲得は紹介や経営者交流会での直接対話が多く、「成功報酬でそれができるなんてすごい」という口コミが経営者の間で広がっている。

起業で学んだ「人のご縁」と信用の重み

資金繰りに苦しんだ時期もあった、と山本氏は率直に明かす。それでも「起業したときに、好きな人としか仕事をしないと決めた」。尊敬するメンターから「嫌いな人と仕事してはいけない、特に最初はそう」と言われた言葉が今も指針になっている。誠実でない関係は、大切な顧客の時間を奪い、金銭トラブルにも発展しかねない。信用を守ることが長期の成果につながるという確信だ。

「人のご縁はその時は何にもならないかもしれないけれど、何年かして昔会った人が助けてくれたり、紹介してくれたりすることがある」。山本氏が最も大切にするのは、出会った人を財産として扱うというシンプルな原則だ。チームで働く上でも「信用を失わないよう、誰に対しても誠実に向き合うこと」を第一に置いている。

仲間に求めるのは「素直で明るい人」。尊敬する経営者に採用のコツを問うたとき、即答でそう返ってきた言葉が今も響く。「素直でないと吸収できない。明るさは、いろんな人と仕事をする上で絶対に重要になってくる」。現在もPR・テレビ関係の人材を常に募集しており、全国に広がるチームをさらに厚くしていく考えだ。

日本のPR力を世界へ――AIも視野に入れた3年後の姿

「テレビPRといえばヒロマルカンパニー」というポジションを確立することが当面の目標だ。その先に見据えるのは、日本人のPR力そのものの底上げにある。「職人さんがそうであるように、日本人はいいものを作るのは得意でも、うまく伝えるリテラシーが下手な人が多い。無口が美徳、自慢は謙虚でないという風潮があった。でも、そんなことを言っている場合ではない」。

縮小する人口・経済の中で、世界に目を向けなければならない時代が来ている。スポーツの世界では日本人がグローバルに活躍しているように、ビジネスにおいても「自分や会社のいいところを正しく知り、うまく伝えられる社会」を目指す。さらに、AIを活用して誰もがテレビPRを簡単に使えるような仕組みを開発中だという(詳細は企業秘密の段階)。「1年後にはそういったものが完成しているのではないか」。広告業界で培った知見とテクノロジーを組み合わせた次の一手が、静かに動き始めている。

会社概要

  • 会社名:ヒロマルカンパニー合同会社
  • 代表者:山本泰宏
  • 事業内容:テレビ番組への取材誘致(テレビPR)の完全成功報酬型支援
  • チーム規模:全国約50名
  • 対応範囲:キー局・地方局
  • 創業:2017年
  • 所在地:東京都新宿区

編集後記

山本氏の話を通じて印象的だったのは、「伝えられないまま消えていく優れた会社を救いたい」という動機の純粋さだ。大企業だけが情報戦で勝てる構造への静かな怒りが、完全成功報酬という大胆な設計に結実している。PRを「日本の底力を世界に伝える手段」と捉える視座は、単なるビジネスを超えた社会的使命感に支えられている。

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