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外国人と日本企業の間に架け橋を——平田峻一朗が目指す「国境のない働き方」

埼玉出身の平田峻一朗が代表を務める株式会社LulianAgencyは、福岡を拠点に外国人人材の紹介・就労ビザのサポート・オンライン国際交流会の3事業を展開する新興企業だ。学習塾の教室長から人材業界へ、そして独立へ——さまざまな現場を経て「グローバルをつなぐビジネス」に人生をかけた平田代表が語る創業の思い、現場の苦労、そして「国境を越えて一人一人が輝ける社会」というビジョンに迫る。

目次

グローバルへの眼差しと、起業への道

学習塾の教室運営・教室長としてキャリアをスタートさせた平田峻一朗氏は、その後、高校生の就職支援や求人サイト事業を手がける人材会社へ転職。法人向け営業を2〜3年経験した後、独立してフリーランスとなった。

フリーランス期間には外国人人材紹介を行うベンチャー企業の営業を業務委託として2年ほど担当。その現場で「日本に来たい外国人が本当にたくさんいる」という実感を得た。同時に、日本の人口減少と経済的な課題も肌で感じ、「うまく力になれないか」という思いが起業への原動力となった。

「大学生のころからずっと、グローバルなつながりを架け橋とするビジネスをやりたいという思いがありました」と平田代表は振り返る。その思いを形にするため、株式会社LulianAgencyを登記し、代表として事業を本格始動させた。

人材紹介・ビザサポート・交流会の3本柱

株式会社LulianAgencyが展開するのは、主に3つの事業だ。

中核を担うのは外国人人材紹介。国内に在住する留学生や就労ビザ保有者の転職を支援しており、製造業・ホテル・福祉介護などのブルーカラー職種から、通訳・翻訳・エンジニア・店舗責任者候補といったホワイトカラーまで幅広い。対応エリアは福岡・九州と関西が中心だ。

2つ目はビザ手続き・申請のサポート。採用が決まった後の就労ビザ関連の手続きを包括的に支援することで、企業側の負担を軽減している。3つ目は定期開催のオンライン交流会。ビジネスマッチングと国際交流をテーマに、企業と外国人をつなぐ場を自社で運営している。

創業当初は営業代行や採用支援が事業の中心だったが、有料職業紹介の許認可取得を機に、人材紹介を軸とした現在の形へと進化してきた。

「柔軟性」が選ばれる理由

外国人人材紹介の市場は、近年参入企業が増えている。その中でLulianAgencyが選ばれる理由について、平田代表は「柔軟性」を挙げる。

「パッケージ型で決まったプランを提示するところが多い中で、うちは相手に合わせたご提案をしています」。企業ごとの採用背景や求める人物像に応じて柔軟に対応する姿勢が、クライアントからの信頼につながっている。

一方で「差別化はまだまだできていない。もっとやっていかなければ」と率直に語る場面もあった。競合が増える市場で独自の強みをさらに磨くことが、目下の課題でもある。

ゼロから積み上げた、創業期の苦労

「大変なことばかりでした」——創業からの日々を振り返り、平田代表は率直に言葉を選ぶ。

知識ゼロからのスタートでは、資金繰りも、組織づくりも、営業も、すべてが手探りだった。現在は平田代表と取締役の2名、業務委託メンバーを含めると約10名体制で運営しているが、「一緒にやってくれるメンバーを常に探している」という状況は続く。

また、外国人求職者からの登録は順調に集まっているものの、受け入れ企業の新規開拓が継続的な課題だ。現在は平田代表自身が営業の中心を担っており、営業体制の強化が次の成長ステージへのカギを握る。

「国境を越えて、一人一人が輝ける社会」へ

株式会社LulianAgencyのビジョンは「国境を越えて一人一人輝ける不平等のない社会」。平田代表が共に働きたいのも、このビジョンに共感し、グローバルな課題に向き合える人材だ。働き方はフルリモートを基本とし、ダブルワークにも柔軟に対応するなど、メンバーが動きやすい環境を整えている。

今後は、メンバーの増員と事業の多角化を視野に入れる。人材紹介から派生する形で不動産・民泊分野にも可能性を感じており、外国人採用後の住まい探しまで自社でサポートできる体制の構築を目指す。エリア展開も九州・関西にとどまらず、北海道まで全国へと広げていく方針だ。

「ビジネスに共感してくれる方、何か興味がある方がいたら、ぜひご一緒できれば嬉しい」。2期目を迎えたばかりの同社は、日本と世界をつなぐ架け橋として、着実に歩みを進めている。

会社概要

  • 会社名:株式会社LulianAgency
  • 代表者:平田峻一朗
  • 事業内容:外国人人材紹介業、就労ビザ申請サポート、国際交流・ビジネスマッチング交流会の開催
  • 主要対応エリア:福岡・九州、関西

編集後記

「差別化はまだまだ」と正直に認めながらも、相手に合わせた柔軟な提案を積み重ねて信頼を育ててきた平田代表。「グローバルをつなぐ」という軸はキャリアの最初期から一貫しており、そのぶれのなさが言葉に重みを与えていた。人口減少という日本の課題を、「外から来る人の力」で解こうとするアプローチに、時代に即した経営者の視座を感じた。

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