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「その時気持ちよければいい」で終わらせない。毛穴に特化し、結果で応え続けるフェイシャルサロン

株式会社プルネ代表取締役の川畑法子氏は、カフェ経営、経理、化粧品メーカーと歩んだ末に、美容の道へたどり着いた経営者だ。現在はフェイシャル、とりわけ「毛穴」に特化したプライベートサロンを一人で切り盛りし、遠方からも通う多くのリピーターに支えられている。目先の心地よさではなく「結果」で応えることにこだわる川畑氏の哲学と、次に見据える構想を聞いた。

目次

カフェ、経理、化粧品メーカー——回り道の先に見つけた道

川畑氏のキャリアは、1985年に始めたカフェから始まる。3年ほど店を営んだのち、来店客だった銀行員の紹介で経理事務の世界へ。ここで5年ほど実務を積んだ。

転機は29歳。「自分のやりたいこと」として美容を志すが、資金の余裕はなかった。そこで飛び込んだのが化粧品メーカーだった。きっかけは、自身の肌の悩みである。

「すごいニキビだらけの肌で、どうしたらいいのか分からなかったんです。そこの化粧品を使ったらすごく良くなって。それでその会社に入りました」

メーカーには8年ほど在籍し、店を持つまでの経験を積んだ。並行して夫の会社の経理・人事・総務・労務も担い、二足のわらじで走り続けた時期もあったという。

ピラティスから始まり、フェイシャルにたどり着く

2013年、川畑氏は株式会社プルネを設立する。当初は海外の化粧品を扱う事業を思い描いていた。そこに、悩みを抱えた知人を助けたいという思いが重なり、ピラティスのサロンを始める。

しかし、任せていたインストラクターは間もなく続けられなくなり、離れてしまう。ピラティスの経験がなかった川畑氏に残されたのは、もともとやりたかった美容の道だった。

「私はフェイシャルしかできない。それならフェイシャルに特化しようと」

こうしてサロンは美容へと舵を切り、現在に至る。当初はボディも手がけていたが、体への負担を考えフェイシャルへと絞り込んでいった。

一人で、深く向き合う——プライベートサロンという選択

現在、川畑氏は施術の現場に自ら立ち続けている。かつては従業員を雇っていた時期もあったが、今は一人での運営を選んだ。

「自分一人でやる方が全部把握できる。経費面を考えても、その方がいいと思って」

サロンは完全予約制のプライベート空間。一度に一人の客だけに向き合うスタイルを貫く。2020年には、それまで入居していたオフィスビルから、購入したマンションの一室へと拠点を移した。

「ホテルのようなエステを受けられるイメージにしたかったんです」

水回りなどで客に負担をかけたくない——そんな配慮から生まれた、独立した上質な空間である。

「その時気持ちよければいい」では終わらせない

川畑氏の施術には、明確な哲学がある。リラクゼーションのように「その時気持ちよければいい」で終わらせない、ということだ。

「気持ちよさは当たり前で、ベース。そこにプラスして、永遠の肌を手に入れるために、お客様には『これは絶対必要』『これはダメ』とはっきり言います」

悩みをしっかり聞き出し、時にズバズバと本音で伝える。その姿勢が、結果につながっていると川畑氏は考える。

「リピーターになっていただける理由は、結果が出ているから。『あの時悩んでいたけど、今は全然気にならない』と言っていただけます」

特に強みとするのは「毛穴」だ。年齢とともに変わっていく肌の悩みに寄り添い、解決へ導く。その評判は口コミで広がり、東京や滋賀など遠方から時間をかけて通う客も少なくない。近隣で似たサロンを探した客が「全然違う」と戻ってくることもあるという。

次の一手は「三方よし」の伴走支援

これから川畑氏が見据えるのは、自らの技術とノウハウを、他のサロンオーナーへ伝えていくことだ。個人でサロンを営みながら、売上や集客に悩む経営者は多い。そこに、現場を知る立場から手を差し伸べたいと考えている。

「高額なコンサルはたくさんあるけれど、中身を見ていない人も多い。私は自分が経験している中で言えるんです」

川畑氏が仕入れている化粧品が「なぜ売れないのか」——営業担当には言えないことも、同じ施術者の立場なら踏み込んで伝えられる。紹介したサロンの売上が上がり、化粧品を扱う業者も潤い、そして自身にも還元される。目指すのは、そんな「三方よし」の形だ。

料金についても、一度に大きく儲けようとは考えていない。

「私はボランティアでやるわけじゃないけれど、施術で売上が上がるのと同じくらいの金額でいい。そのくらいの金額で指導できたら」

売上が伸び悩むサロンだからこそ、導入しやすい価格で——。商品が売れ、施術ができ、リピーターを作れる。そんなサロン作りを支える構想を、川畑氏は静かに温めている。

会社概要

  • 会社名:株式会社プルネ
  • 代表者:代表取締役 川畑 法子
  • 事業内容:フェイシャルに特化した美容サロンの運営、化粧品の販売
  • 創業:2013年

編集後記

回り道と呼ぶには濃密すぎるキャリアの一つひとつが、今の川畑氏の言葉に重みを与えている。目先の心地よさに流されず、結果で応える——その厳しさは、客への深い責任感の裏返しだ。そしてその哲学を、同じ道を行く経営者たちへ手渡そうとしている。一人で磨き上げた技術が、次は誰かの支えになる。その循環に、この仕事の未来を見た思いがした。

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